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映画『アルカトラズからの脱出』のあらすじと感想をご紹介します

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ネタバレ含みますのでご注意ください。

クリント・イーストウッド主演の脱獄もの。

監督は『ダーティハリー』でコンビを組んだドン・シーゲル。

1963年に閉鎖されるまで、脱出は不可能といわれていたアルカトラズ刑務所から脱出を試みた男の実話がモデル。

実話をもとにしていることから派手な演出や余計な効果音が一切なし。

その為、緊張感があり、ドキュメンタリーを見ている感じになり、スリル満点。

物語展開も無駄な部分を排除して、淡々としている。

そして、セリフが少ないです。

その分映像に集中できるので、見応え充分。

本作は同じ刑務所を舞台とした『ショーシャンクの空に』と共通する部分も多く、違いを見つけるのも楽しみのひとつ。

そんな『アルカトラズからの脱出』のあらすじと感想をご紹介します。

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あらすじ

1960年1月18日深夜、土砂降りの雨。サンフランシスコ湾内のアルカトラズ島へモリス(クリント・イーストウッド)が囚人として送り込まれてくる。

モリスは過去に何度も脱獄を繰り広げては捕まり、ついに難攻不落とされる「アルカトラズ刑務所」に収容されるかたちとなった。

アルカトラズ刑務所は、辺り一面が海で囲まれた陸の孤島にある。厳重な監視の下、脱獄することは不可能とされている。

早速モリスは、要注意人物としてみなされ、所長(パトリック・マクグーハン)に目をつけられるが、ちょうど所長室にあった爪切りを取るというしたたかさをもっている。

モリスが始めに親しくなったのが、ネズミをペットとして可愛がっているリトマス(フランク・ロンチオ)

他に黒人の囚人の中では一目置かれている図書館係を担当しているイングリッシュ(ポール・ベンジャミン)や絵を描くことが唯一の楽しみとしているうドク(ロバーツ・ブロッサム)といった面々。

だが、その反面モリスに敵意をむき出しにする囚人もいた。

最初、色目を使い近寄ってきたウルフ(ブルース・M・フィッシャー)は、モリスに邪険にされたことにより、看守の前で乱闘騒ぎを起こしたことによって、独房にモリスとウルフは放り込まれてしまう。

独房から戻ってきたモリスの隣りにバッツ(ラリー・ハンキン)が入所し、意気投合する。

モリスは、食堂でアングリン兄弟(フレッド・ウォードとジャック・チボー)と知り合い、彼らもモリスと同じく、脱獄を何度も繰り返し、アルカトラズに送り込まれたのだった。

そこで、モリスは、建物が海の潮風にあたって、もろくなっているので、脱獄も十分可能であることを話し、彼らの顔も俄然乗り気になり、早速、準備に取り掛かることとなる。3人の他にバッツもメンバーに加わる。

所長の部屋から盗んだツメ切りでは効率的に考えて時間が掛かることから、食堂で盗んだスプーンを使って、排気口周辺のコンクリートの壁を砕いていった。

そうしてついに、人が出入り出来る穴を砕くことができた。

アングリン兄弟に頼んでおいた、海で逃げる際に必要な救命胴衣や浮き輪を代用とする雨合羽の用意も揃えていた。

独房から戻ってきたウルフはモリスを殺しかねない。

そのことから、脱獄を当初の予定より1日早めることにした。

所長はモリスの行動に不信を抱き、彼らが食事をしているところにやってきて、「ここでは、死なない限り、監獄からは出られない」と菊の花を握りつぶして挑発し、そのショックでリトマスは心臓発作をおこして命を落とす。

ついに、決行の時が来た。

バッツは、脱獄することに躊躇して、遅れをとった。

モリスとアングリン兄弟は屋上へと進み、看守に気を付けながら無事海までたどり着き、雨合羽で作った救命胴衣と浮き輪を使って海ににげるのだった。

脱走した3人の行方は掴めずにいた。

海岸には、所長に残したと考えられる菊の花があった。その後、1年も経たずにアルカトラズ刑務所は閉鎖となった。

クリント・イーストウッドの存在感

作品を見終わるまでは、イーストウッド主演とあって『ダーティハリー』のような脱走におけるアクションがメインの映画と思ってました。

冒頭から鬱屈とした表情で、目もしずみがちなイーストウッド。

なんとなく顔色も悪く健康そうに見えない。

それもそのはずで、撮影はアルカトラズ島に寝泊まりし、メインの刑務所内は本物で、独房内は寒いこともあり、体調を崩されたと見受けます。

特に独房に閉じ込められ、ホースで水を集中砲火されれば風邪もひきますね。

でも、これが功を奏したか、逃げ切ることができたのか、それとも海流に飲み込まれて死んでしまうのかとハラハラさせる展開にピッタリです。

逆に血色がよい表情で、マッチョな状態で演じていたら台無しですからね。

寡黙な抑えた演技がより一層緊張感を与えます。

やはり、イーストウッドは素晴らしい役者ですね。

緻密な脱獄計画に手に汗を握る

脱獄が不可能とされている理由があります。

刑務所の周りは海で、最も近いとされている島でも1マイル離れている。

潮の流れが速く普通に泳ぐことが困難。
看守による一日に12回の点呼と人数確認。

木工所など金属類の置いてある部屋からの退出時に金属探知機と身体検査を行う。

これら困難な状況から脱獄を成功させるには、情報を集め、同じ目的を持ち信用のおける仲間を探す。

そして、脱獄における必要な道具を確保すること。

そんな難攻不落のアルカトラズ刑務所にも突破口を見つけます。きっかけは、モリスの部屋に虫が入ってきたことからはじまる。

虫を通気口に追いやり、隅を爪切りで掘ったところ潮風にあたって、建物が老朽していることにきづく。

それを仲間であるバッツ、アングリン兄弟に打ち明ける。

爪切りでは、削るのに大変なのでスプーンを確保し、10セント硬貨を用いハンダゴテの要領で、爪切りとスプーンを繋ぐ。

削りながら脱出口を確保。

ダミーの人形や壁の蓋を雑誌の切れ端で形を作り絵の具で色を塗る。

その綿密な脱走計画の実行過程、その積み重ねが静かなサスペンスを生み出していく。看守と脱出を図る囚人の知恵比べに焦点が当てられていている。

 

例えば、ダミーを見立てて、作業しているモリス。
看守が早い時間に消灯していることに疑問を生じ、音を立てて様子を伺うが無反応。

手を伸ばし確認したところモリス本人にすり替わっているシーンは秀逸。

レインコートを救命具に使ったのはよいが、最後どうなったのか非常に気になりますね。

刑務所内の人間関係がリアル

犯罪とは無縁の生活を送っている人間からすると、罪を犯す人を憎むべき存在として認知する一方、脱獄する人間を手に汗を握りながら応援する自分もいる。

映画だから色々な条件を脱獄側の視点になって見てしまいます。

罪を犯したからこそ刑務所に収容されているわけで、悪いことをしたのだから仕方がないという感情を刑務所長の受刑者に対する人間的な感情も許容しない冷酷な態度を強調したのが大きい。

絵を描くことが生きがいの老人ドク。

所長は自分の似顔絵を描いたことに腹をたて、権限をかざして絵を描くことを禁止させ、ドクは、ショックのあまり斧で自分の指を切断してしまう。

このシーンがあることによって、脱獄する側に共感をもてるようにしているところが素晴らしい。

『ショーシャンクの空に』との共通点

本作は、『ショーシャンクの空に』と登場人物の共通点があります。

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職務を私利私欲にする刑務所長。

ネズミをペットとしている年配受刑者。

執拗に絡んでくる厄介な囚人。

よき相談相手の黒人。

多少なりとも製作者がリスペクトしたのかと感じます。

両作品とも受刑者が脱獄不可能といわれた刑務所を知恵と勇気で可能にする話ですが、「アルカトラズからの脱出」のほうが、よりシビアな環境であったことが物語っていますね。

まとめ

当初、脱獄計画は4人。

そのうちの1人バッツは脱獄に怖気づいてしまい断念。

彼が生き証人となることで、この映画は事実に基づいた話になる。

詳細な脱獄の準備や手段が克明に描くことが可能なのは、バッツの脱落が必然なんですね。

エンドロールで、独房の床に転がったモリスのダミー人形がなんとも言えない。

目を閉じた表情ですが、どことなく薄ら笑いをしている感じにも見え、なんともいえない余韻が残ります。

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