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映画ファン必見!!『七人の侍』のあらすじとネタバレ感想

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ネタバレ含みますのでご注意ください。

『七人の侍』と聞いて、日本映画の最高傑作とか、スピルバーグやルーカス等ハリウッドの映画人に多大な影響を与えた作品で知られますよね。

3時間を超す長尺、白黒作品、決して新しい映画ではないという理由から中々見ることが出来ず躊躇していた。

しかし、始めて見た感想は、もう画面に釘付け。

3時間30分があっという間だった。

多くの著名人が傑作を連呼するだけのことはある。

全く古さを感じないのは、斬新な映像で迫力があるからです。

昔の映画が好きな私ですが、躊躇せずにもっと早くに見ておくべきだった。

『七人の侍』を何度も鑑賞し、堪能された方々を羨ましく思う。

そんな『七人の侍』のあらすじと感想をご紹介します。

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あらすじ

予告動画はこちらになります。 ↓ ↓ ↓ ↓

戦国時代とある山間にある農村。

野武士たちの群れが走り去るところから始まる。

村人たちは難を逃れたが、秋の収穫には必ず野武士がやってくる。

長老を中心として、野武士対策の相談をする。

収穫を防ぐには、力のある侍を雇い、自分たちで村を守るほかない。

長老の意見に従い、利吉(土屋嘉男)他三人の有志たちが宿場町に出かけて、侍たちをスカウトすることにする。

安宿に滞在し、白米をお腹いっぱい食べさせる条件で侍に声をかけるが見向きもされない。
そんな中、やっと一人が見つかった。

勘兵衛(志村喬)という古武士の風格を持つ侍で、利吉は勘兵衛に野武士退治を頼みこむ。
一度は断るが、利吉たちに同情して村人たちと協力することに同意した。

その為には、侍が七人必要だという。
勘兵衛の助けを借りて侍を集めることとなる。

人柄に惹かれた五郎兵衛(稲葉義男)、勘兵衛にかつて仕えていた家臣七郎次(加藤大介)、愛想の良い浪人平八(千秋実)、剣術に秀でた久蔵(宮口精二)、勘兵衛に弟子志願の勝四郎(木村功)とまず五人が選ばれた。

この五人に菊千代(三船敏郎)という得体のしれない無法者のような男がついてきた。

菊千代は家族を野武士によって殺された農家の息子で、復習に燃えていた。

これでようやく七人の侍が揃った。

利吉たちの先導で勘兵衛ら侍たちが村に到着すると、歓迎どころか、村人は怯えて家に隠れたまま姿を見せようとしない。

その時、菊千代の気転で、危険を知らせる盤木の音が鳴り響き、驚いた村人たちが広場に集まった。

ここで七人の侍と村人の初めての対面となる。

勘兵衛は早速、村の防衛体制を固める準備に取り掛かる。

村の地形を利用し、掘りを造り、柵を組んで村の要塞化を進め、村人たちに竹槍による戦闘訓練を始め鍛え上げられる。

次第に村人と侍たちとの間に信頼関係が築かれ、連帯感を持つようになる。

一方、勝四郎は山の中で、野武士から身を守る為にザンギリ髪にした村の娘・志乃(津島恵子)と出会う。

やがて二人は、互いに惹かれてゆく。
時は経ち、秋の刈り入れの季節。

平和の日は長くは続かなかった。
野武士の偵察隊が現れたのである。

物見の二人を捕まえ、本拠の在りかを聞き出し、侍たちは野武士の本拠に夜討ちをかけた。

燃え上がる野武士の住処から逃げる野武士と女たち。

その中で一人だけ着飾った女がいた。
誘拐された利吉の女房であった。

利吉は妻の名を呼ぶが、燃えさかる炎の中に消えていった。

妻を追う利吉を取り押さえようとした平八は野武士の銃弾に倒れる。

夜が明けると今度は野武士が、全力を上げて村に攻撃を仕掛けてきた。

勘兵衛が立てた作戦が功を奏し、久蔵は種子島(鉄砲)を捕ってくる。

そんな久蔵に刺激をうけた菊千代は、自分の持ち場を離れて敵の陣地に乗り込み鉄砲を奪ってきたが、手薄になった菊千代の持ち場を野武士に襲われ、多くの村人が死んで、侍のうち五郎兵衛も倒れる。

そして、いよいよ最後の決戦の日を迎えることになる。

夜が明けると、降りしきる豪雨の中を13騎になった野武士の集団がなだれ込んできた。

死に物狂いで攻撃を仕掛けてくる野武士たち。
それに応戦する侍と村人たち。

小屋に潜んでいた野武士の頭目に久蔵が撃たれる。

久蔵を撃った頭目に菊千代が斬りこんだ瞬間、銃口が火を噴き、菊千代は息絶える。

ついに野武士たちは全滅。

七人の侍にも四人の犠牲者を出し、戦闘は終わる。

王道のストーリー展開に心を奪われる!!

物語は三部構成で進みます。

村人たちが宿場町に出て、格好な侍たちを見つけるまでが第一部。

七人の侍たちが村に到着して、防衛態勢を整えるまでが第二部。

やがて、野武士が村を襲撃し、侍と村人が協力して撃退するまでが第三部。

大まかにこんな割り振りで出来ている。

特に第一部にあたる侍を一人一人集める部分が抜群に面白い。

七人揃った時は、見ているこっちもほっとして、うれしくなってしまう。

集められた七人の侍も、どれも個性豊かで、キャラの書き分けが見事。

坊主頭の勘兵衛をはじめ、大刀を肩に持ち歩きムードメーカーの菊千代、明るく人懐っこい平八、寡黙な剣豪の久蔵など、生き生きとした実在感を持つ登場人物たち。

その七人の侍の持つユニークな人間性が、まずこの部分でたっぷりと提示され、ワクワクさせる。

第二部における村人と侍たちを結びつける菊千代の描き方が秀逸。

いつも虐げられてきた農民たちの、侍という階級と人間に対する鬱積とした感情も吹き出す場面もあって、この映画が単なるアクション時代劇を超えた、黒澤監督流のヒューマニズムが貫かれていることが、すごく伝わってきますね。

勝四郎と志乃の恋のエピソードも印象的。

美しい花が咲き乱れる森のなかでのラブ・シーンは、男くさい物語なので癒されます。

また、村人を善良なかわいそうな人たちとせず、勝手な部分など醜い部分もきちんと描いてるのが奥深いですね。

勘兵衛の重厚さが堪らない

荒くれものを束ねる勘兵衛。
志村喬の重厚さが、すばらしい。

私は勘兵衛がキャラ的に一番好きですね。

すぐれた知将タイプで、戦いに自分なりの哲学を持っている。

野武士が襲ってきて、勘兵衛だけが村人から聞いていた馬の来る方向を見ている眼の配り方が、志村喬の円熟した演技によって、十分に発揮され、凄腕の侍だと観る人に伝わってくる。

勘兵衛のセリフが堪らない。

例えば、「守るのは攻めるより難しい」、「己の事ばかり考える奴は己をも滅ぼす奴だ」
「もう大丈夫。そう思った時が一番危ない時」等々…。

後、最後戦いが終わった勘兵衛の一言に胸を打つ。

「また負け戦か」、「勝ったのは百姓たちだ」とても深いです。

公開から60年以上を経た現代においても、心にも響く。

菊千代の豪快さは必見です

三船敏郎が、とにかく動き回る。

菊千代がこれほどまでに、道化キャラだと思わなかった。

大御所のイメージが強いだけに、とても新鮮。

彼の存在感は突出していて、半端ないですね。

もう、完全に菊千代に乗り移ったかのように圧巻。

特に、盗んだ家系図を勘兵衛たちに見せて、由緒ある侍出身と優越感に浸って演説したり、村人達が身の危険を感じてかくまっていた娘達が出てきたときの菊千代の驚きと喜びのシーンは、見応えがあった。

三船敏郎の自然体で朴訥とした演技が味わい深く、殺陣の豪快さと時折見せる優しい表情の対比がいいですね。

最後、菊千代が、あっけなく死んでしまうのはムードメーカーだけにショックでした。

久蔵の殺陣に魅了された

久蔵を演じた宮口精二は、『男はつらいよ / 柴又慕情』で吉永小百合演じる歌子の父親役の人だったんですね。

個人的に、気難しい頑固オヤジのイメージが強いことから、余りにも侍とかけ離れていたので、衝撃度は大きかった。

でも、さすが役者さんですね。

表情が乏しい顔のイメージとは裏腹に、ストイックに自己鍛錬を欠かせない姿勢は、生き様を表現していて、久蔵の痩せた体から殺気が滲み出ている。

初登場の殺陣に心を奪われた。

一瞬で仕留める剣のさばきの素早さ。
渋いですね、カッコイイ。

菊千代の豪快さも好きですが、久蔵のいぶし銀の魅力も捨てがたい。

『ルパン三世』の石川五右衛門などに観られる寡黙な剣士の原型は、久蔵をリスペクトしているのかと感じた。

伝説となって語り継がれる雨の合戦シーン

何と言ってもこの映画の最大の見せ場は、クライマックスの雨の中の合戦シーン

豪雨が叩きつける中を死に物狂いで攻撃を仕掛けてくる野武士に対抗する侍たちと村人たちの死闘の凄まじさは圧巻です。

全身全霊での演技が超越している。

この場面はめったに見られぬ程、手に汗を握る迫力のあるショットの連続。

野武士・侍たち・村人たちがともに、全員、雨に濡れて泣いているかのような、やるせなさ、いさぎよさが見事に表現され黒澤監督の編集技術の粋をたっぷりと堪能することが出来ます。

また、この合戦シーンで黒澤監督は、複数のカメラを使用した撮影法を駆使しており、これに望遠レンズを多用して、緊迫感と迫力を増大させており、多くの作品でリスペクトされている。

黒澤監督の偉大さがよくわかる

黒澤明監督は、言うまでもなく世界に冠たる名監督です。

これは、黒澤監督の最高傑作です。

あらすじは、野武士たちによる度重なる略奪に苦しむ農民たちが、野武士に対抗するために助っ人として七人の侍を雇い、野武士と戦い勝利するというもの。

それを名作として語り継がれているのは、ストーリーが際立ってよいからです。

特に本作のおける焦点は「久蔵の死」以外、何者でもないような気がする。

話の流れからすれば、「ハッピーエンド」にするのが妥当と思う。

しかし、実際はリアリズム追求し、それを「久蔵の死」という意表を衝く形で表現され、慕っていた勝四郎は現実を受け止めることができず発狂し、観ていて息を呑んだ。

そこに、まさかの菊千代までも死ぬ。

「えっ、・・・」
死ぬと思われない登場人物が、死ぬのである。

ここまで、リアリズムを追求されては、ただ唖然とするだけ。

運命は、天のみぞ、己の命運を支配している。

そんなことを語っているような映画だと感じた。
改めて、黒澤監督の偉大さに気づいた次第です。

鑑賞は字幕がおススメ

古い映画ということもあって、正直役者が何を喋っているのか聞き取れない箇所がいくつかあり、それが唯一惜しいところ。(特に左卜全)

なので、鑑賞においては、間違いなく字幕を表示したほうが良い。
実は、恥ずかしながら私は字幕が苦手です。

せっかくの大事なシーンも、字幕を追うのに肝心なシーンが目に焼き付けられないのが悔しくて、洋画は、もっぱら吹き替えで観る次第。

でも本作の場合、補足する意味で、字幕に目をやればOK。

邦画なのに字幕頼みな変った鑑賞法だけど、何度か見ているうちに「これはこれで良い」と思えるようになるんですよね。

まとめ

こんなに面白い娯楽・時代劇を日本映画が作ることが出来たんだと感動。

『荒野の七人』や『スター・ウォーズ』などハリウッド映画を始めとした世界の映画に影響を与えたのも頷ける。

ハリウッドの娯楽映画を見て、心躍らせ手に汗握っていた原典がここにあった

すべてはここから始まっていたんですね。

初見の人は、3時間30分と尺が長いので、「これから見るぞ」と覚悟と同時に気合が必要。
まず、最初は農民たちの悲壮感が全面に出ていて、見続けるかどうか迷うところ。

最初の15分を過ぎると、主人公である志村喬演じる勘兵衛が登場します。

ここから、この映画は話が転がりだし、引き込まれます。

日本映画では間違いなくダントツで一押し!

黒澤明監督の偉大さを実感しましますよ。
映画ファンは必見です。

『七人の侍』が観れる動画配信サービス

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