「英語を話せるようになりたい!」「語学力を活用して海外でも活躍できる仕事に就きたい!」語学に興味のある方ならこんな憧れ、きっとありますよね。
言葉を話せると可能性はとても大きく広がります。
現在では小学校でも英語の授業がスタートし、高校や大学では夏休みなどを使った短期留学を設けている学校も多くあります。
来日外国人数も年々増加傾向にあり、様々な職種で外国語が必要とされています。
留学すると将来の進路にどんな影響を与えるのでしょうか?
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外国語を使用する仕事
教師、通訳、翻訳、貿易関係の仕事、旅行社やホテルなどの観光業界、航空関係の仕事…などが主な職業ですね。
中でも商社や外資系企業では、英語と中国語や英語とフランス語など、もはや英語はできて当然という基準の業界もあります。
ネイティブを相手にビジネスするためには英語を流暢に話せなければ戦力にならないからです。
そして近年では、来日する外国人の数はかなり増加しているため、お寿司屋さんやタクシーの運転手など様々な業界で外国語が必要とされています。
留学が与えるものは語学力ではない!語学留学をおすすめしない理由
大学卒業後などに留学を考える場合には、ワーホリ制度を利用して、ひとまず数ヶ月間は語学学校へ通い、慣れてきたら現地で少しずつ仕事を始めていきたいと考えてしまいがちですが、語学学校でことばを覚えられることは期待しない方がいいでしょう。
なぜなら、その国の言葉が話せない人が通う学校だからです。間違った言葉も多く飛び交うため、正しい言葉を学べるとは言い難い環境です。
それに、ワーホリで実際に就ける仕事は農家や牧場、すし屋や日本語教師が多く、同じくワーホリで来ている日本人が周りに多いため、ビジネスレベルの語学を学べるとは言えないでしょう。
ドキッとしたあなた、なぜ留学したいと思うのかもう一度考えてみて下さい。
語学は単に考えや気持ちを伝えるツールでしかありません。
そして、留学生活は楽しいばかりではなく、イメージの何倍も努力しなければなりません。
「英語が話せるようになりたい!」という理由だけでは、留学するには薄すぎるということです。
英語を使って何を学びたいから留学をするのか、語学のその先の目的を明確にすることが重要です。
留学経験が私のその後の人生に与えている3つのこと
高校2年の頃1年間のアメリカ留学を通じて、その後の人生にこれは影響しているなと感じていること3つをご紹介します!
多角的な視点、受け入れる力
様々な人種が混在する環境では、日本で感じる以上の大きな振り幅で『違い』が発生します。
「えー!?そんなことありえないでしょ!」と思わず声を出してしまうことも茶飯事なのです。
でも、そんな中で生活していると受容力がUPしてきて「そんな人もいるよねー」「それはそれで個性だねー」と自然に思えるようになりました。
自立、責任感、切り開く力
誰かが助けてくれるだろう、手を差し伸べてくれるだろう、という人任せな考えではなく、自分でなんとかしなければいけない、という強い気持ち。
日本にいると気づきにくいですが、日本人はとても丁寧で思いやりがある人種です。
何か聞かれたら英語がわからなくても知ってる限りの単語で伝えようとしたり、相手の気持ちを酌んだ案内をすることができる国民性です。
しかし外国ではなかなかそのようにはいきません。
自分からアピールし、チャンスを掴んでいかなければいけないのです。
逆に言うと、どんな人にもチャンスを掴むことができる、ということです。
感覚的なもの
例えば、閉まりかけたエレベーターに乗り込もうとして中の人が扉を開けてくれた時、あなたは何と言うでしょうか?
日本語では「すみません」と言いますが、英語では「Thank you」と言いますよね。
謝罪と御礼、真逆の意味の言葉ですが、同じシーンで使われます。
これはとても面白くてわかりやすい感覚的な事例だと思っています。
どちらがいいとか悪いとかではなく、ただ文化が違うだけ。どちらも正しいのです。
このような根本的な『感覚』を体で学べたことはとても大きく、モノを多角的に考えることができるようになったのでとても役に立っています。
まとめ
留学とは言葉を習得することだけではなく、それ以外のたくさんの人間力を与えてくれるものです。
今度のテストの成績や、入試、就職など数字や結果で表せられる一時的な場面ではなく、総合的な人間力がぐっと上がって器の大きい人間に成長できると思います。
興味があるのなら、しないよりは絶対した方がいいです。
ただ、しっかりとした留学の目的を持つことをおすすめします。
寄稿者:まい