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ギレルモ・デル・トロ監督の傑作『パンズ・ラビリンス』の感想

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ネタバレ含みますのでご注意ください。

これまで、鑑賞した映画の中でも個人的に最高傑作のひとつに上げたい作品。

ギレルモ・デル・トロ監督は天才だっ!と思いまたね。

表向きはファンタジー的な体裁を整えてはいるけど、実際そこで描かれているものは間違いなく人間存在の本質です。

作品を鑑賞した時に痛感させられるのは、最も恐ろしくて残酷なのは人間の心の奥底にある本性なんだという事実。

ラストシーンの光景は、捉え方によって、大きく変わっていきます。

永遠の幸福を手に入れたと解釈するのかやり場の無い打ちひしがれた悲劇”と捉えるのか。

観終わってからも幾度となく思いを巡らせました。

この様な悲劇は、現在においても世界の何処かで、同じ様な辛い思いをしている人達が居ると思うとやりきれない思いです。

そんな『パンズラビリンス』のあらすじと感想をご紹介します。

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『パンズ・ラビリンス』の予告動画・基本情報

クリックすると動画がスタートします ↓ ↓ 

公開年度:2007年
上映時間:119分
監督:ギレルモ・デル・トロ

本作のギルレモ・デル・トロ監督は、1964年(昭和39年)10月5日生まれ、メキシコ出身。

『シェイプ・オブ・ウォーター』で、第90回アカデミー賞を受賞した。怪獣・特撮系の作品がアカデミー賞を取るのは初めての快挙。

デル・トロ監督は、日本の特撮やアニメに造詣が深いことで知られている。

年代的にも、『ゴジラ』や『ウルトラマン』をリアルに体験した世代。

本作に登場する『パン』や『ペイルマン』は単なる怪物ではなく、どこか哀愁をおびているところは、いかにも円谷作品をリスペクトしていることが伺われます。

『シェイプ・オブ・ウォーター』のポスターを手掛けたのは天野喜孝氏。

『ファイナル・ファンタジー』シリーズのデザインが有名だけど、アニメのキャラクターデザインとしても有名。

竜の子プロ在籍時は、『タイムボカンシリーズ』を手かげていたことから、ギレルモ監督も間違いなく観ていたと思うので、あえてお願いしたのかと思いますね。

主要登場人物・キャスト

オフェリア( イバナ・バケロ)

1994年(平成6年)6月11日生まれ、スペイン出身。デル・トロ監督が1000人の候補の中から選ばれたといわれる逸材。

彼女の悲しげな瞳から放つオーラは作品の世界を見事に体現している。

いつも申し訳なさそうに小さくなって生きているオフェリアは、彼女でなければ表現することはできなかったでしょうね。

最近では、アメリカのドラマ『シャナラ・クロニクルズ』がMTVのドラマ史上最大の視聴率を獲得したとあって話題となっている。

参考元:http://news.nicovideo.jp/watch/nw2249587

ヴィダル (セルジ・ロペス)

1965年(昭和40年)12月22日生まれ、スペイン出身。

オフェリアに対して、執拗に毛嫌いする義父のヴィダル。反政府軍の人達を拷問にかけるシーンは、トラウマになりますね。

観ているだけで、恐ろしく関わりたくないと思わせる演技は上手いですね。

冷酷なイメージが強いけど、スペインではコメディーの役をこなす芸の幅を持っている役者さんです。

参考元:http://www.imdb.com/name/nm0530365/bio#trivia

パン及びペインマン( ダグ・ジョーンズ)

1960年(昭和35年)5月24日生まれ、アメリカ出身。デル・トロ監督の常連俳優としても有名。

本作では、パンとペイルマン二役を演じている。


ペイルマンは、面影があるけど、パンは言われないとわからないですね。

 

オフェリアが食卓の果物を食べたことによって、のっぺらぼうのペイルマンが手をかざして目を見開いて、追いかけるシーンは、グロいけど、ダグジョーンズしか表現できない演技かな。

第90回アカデミー賞を受賞した『シェイプオブウォーター』でも、半魚人役をやっていたのも、ダグ・ジョーンズなんです。まさに怪演ですね。

参考元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダグ・ジョーンズ

カルメン(アリアドナ・ヒル)

1969年(昭和44年)1月29日生まれ、スペイン出身。

内戦によって夫に先立たれ、オフェリアと二人で行きていかなければならなくなったカルメン。

ヴィダルがオフェリアに対して邪険にしているのに何も言えず、ただ跡取り息子を生むために利用されている。

そんな、幸が薄い女性の役が見事。

そんな彼女の旦那さんは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで、アルゴン役を演じたヴィゴ・モーテンセンと2009年に結婚しています。

メルセデス (マリベル・ベルドゥ)

1970年(昭和45年)10月2日生まれ、スペイン出身。1986年にロミオとジュリエットの舞台にて、ジュリエット役でデビュー。

スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞にて、2007年『Siete mesas de billar francés』で、女優賞を受賞。

反乱軍のスパイとして、ヴィダルに取り入っているメルセデス。

彼女の素性がばれて、拷問されそうなシーンで隠し持っていたナイフで背中や腕を刺し、顔を切り裂くところは、ヴィダルへの復讐心がビシバシ伝わり,手に汗疑り鬼気迫る演技です。

参考元:https://ja.wikipedia.org/wiki/マリベル・ベルドゥ

あらすじ

まず、本作の時代背景の説明。

1930年代のスペインは左翼政権が成立。

軍部は反発し、ドイツのヒトラー、イタリアのムッソリーニの後押しを受け、軍事独裁ファシズムの軍隊として内戦を繰り広げた。

その先鋒に立ったのが、フランコ将軍。

内戦が終わった1944年のスペイン。

連合軍が、ノルマンディーに上陸して、ヒトラー率いるドイツが負けそうな状況下。

スペイン内戦で勝利したフランコ政権に対して、反政府ゲリラ軍は、連合軍がフランコ政権も倒してくれるだろうと目論み、武装放棄を始めていた頃が舞台となっています。

内戦で夫を亡くした未亡人カルメン(アリアドナ・ヒル)は、厳しい現状を生き抜くためにフランコ軍の将校ヴィダル(セルジ・ロペス)と再婚し、子供を身ごもっている。

ヴィダルは森の中で、反政府ゲリラ狩りをしている為、カルメンと娘オフェリア(イバナ・バケロ)は、その前線基地に行くところから物語は始まる。

オフェリアは、不思議なお話が好きで、おとぎ話ばかり読んでいる。

その為、本を読むことで現実逃避をしている。

彼女は、新しい父であるヴィダルを嫌っている。

基地に着くと、オフェリアはパンと出会い、森の中へと誘われる。

[box class="yellow_box" title="パンとは"]『牧神』ギリシャ神話では『パン』と呼ばれ、ヤギのような角が頭にある獣人[/box]

そこで、オフェリアは“パン”から「あなたはこの地下世界の王女です。ただ、王女として王国に戻ってもらうには、三つの試練があります」と告げられる。

最初の試練は、巨大な木の根元にある洞窟に入って、巨大なカエルが持っているカギを獲得すること。

ダンゴ虫に見立てた石を飲ませると、巨大カエルは飲み込んでいたものをすべて吐き出してしぼんでしまった。

その中にカギを見つける。

次の試練は、怪物ペイルマンの所にいって、巨大カエルから獲得したカギを使って、短剣をとってくること。

 

チョークで壁に四角を書くと、それは扉のように押し開く事が出来た。

早速、中に入ってみると、そこはお城の広間へと続き、テーブルには、美味しそうな食事が盛られていた。

オフェリアは、パンから「例えご馳走があっても、決して食べてはいけませんよ」と釘をさされるが、お腹が空いていたことから、言いつけを無視して、ご馳走をつまみ食いしてしまう。

すると、ペイルマンが急に動き出し、オフェリアに襲い掛かるが、何とか逃げおおせることができた。

パンに短刀を渡したオフェリアは、パイルマンから助かった妖精が、つまみ食いをしたことを告げ口され、オフェリアは、王国に戻る権利をなくしてしまう。

このおとぎの国の話と並行して、ヴィダルは反政府のゲリラ達を捕まえては、拷問や虐殺を繰り広げているサディスト。

妻であるカルメンに対しても、自分の子供を産むだけの存在としか見ていない。

カルメンは難産の末、男の子を生むが、死んでしまう。

オフェリアの元に再びパンが現れ、最後の試練を言い渡す。

オフェリアにとってその試練は残酷なものであった。

いかにもファンタジー然とした宣伝イメージに騙された


国内における配給会社の作品に対する誤ったマーケティング戦略によって、誤解が生じます。

私も勘違いをしまして、ちょっとグロテスクな怪物が出てきて、妖精と一緒に戦っていくという、ちょっとダークなファンタジーものと思い鑑賞。

この作品の趣旨はそういったところにはありません

通常のファンタジーとは全く異なる作品です。

『ハリーポッター』などに代表とされる陽性ファンタジーとは真逆の陰性で少女の過酷な運命と悲劇性を際立たたせている。

いい意味で裏切られました。

本作は、基本的に反戦映画です。

話は暗く、そして深い。

戦争描写が非情にリアルで、ストーリーも重厚に作られている。

そこに、ややファンタジーの部分が入って来る訳だけど、魔法の力で現実世界の厳しい状況を変えると言ったご都合主義的な要素にはなっておらず、話は淡々と進んで行く。

この救いようのない現状を直視され、心に突き刺さる。

なので、ディズニーやハリウッド系の単純明快なファンタジーが好きな人は合わないかもしれません。

オフェリアの最後はどうなったのか?

本作はラストの捉え方によって、作品自体のメッセージが大きく変わっていきます。

幸福とも不幸とも両方捉えることができる場面だからです。

観る人の心の有りようで、どちらかの判断に至るのかもしれない。

私なりに、両方の視点を捉えた感想を紹介します。

やり場の無い悲劇と捉えた場合

パンとのやり取りはすべて、オフェリアが自ら作り出した仮想世界。

母親である前に一人の女であることを選んだカルメン。

愛情の欠片もない養父ヴィダル。

そんなつらい現実から逃げ出したいのにどうすることもできない。

そんな願望からの現実逃避。

そう解釈すると、本作に対しする見方が180度変わります。

美術的な美しさもさることながら、従来そういうビジュアルで誤魔化されてきたファンタジーの残酷な正体を明らかにしている。

「牧羊神の迷宮」とはまさに、うっそうと生い茂る森そのもの。

それは、反乱軍の兵士をヴィダル率いる軍から守ってくれる森であり、オフェリアにとっては、精霊が宿り全てが可能になるとされる神秘の森。

果物を食べるとペイルマンに惨殺されてしまうとパンに言われることは、ヴィダルに背くと酷い目に合うという意味を現します。

我慢して生きなければならないとオフェリアが自らに言い聞かせた戒めです。

オフェリアは、最後自らの意志を尊重したことによって、死んでいく。

その魂は「牧羊神の迷宮」が受けとり、オフェリアは父母と再会を果たします。

まさに、このような話が、真実のファンタジーなのかな。

ラストは、悲しいような、幸せのような複雑な気持ち。

物語の裏には、真実があります。

全編通して「人生は、都合良く出来ていないんだよ」って、メッセージがビシバシと容赦なく表現されている。

オフェリアの微笑みに、魂は救われたのだなと感じた。

永遠の幸福を手に入れたと捉えた場合

ファンタジーの部分が、オフェリアの妄想なのか、それとも実際に起こっている事なのか、ぼかす形をとっているけど、実際の出来事として描かれていると考えることもできます。

例えば、オフェリアがパンから与えられたチョークをヴィダルが目撃している事。

森の中や家の中でも、彼女が実際に他から入手できる場所は有りませんでしたからね。

ヴィダルにパンが見えなかったのは、恐らくパンが魔法でそうしていたのか、地下王国の王女であるオフェリアのみにしか見えないという設定だったとも考えられます。

妄想ならば、マンドラゴラをヴィダルが見て、オフェリアを問い詰めることはしなかったと思う。

マンドラゴラを燃やしたからこそ、カルメンの容体が急変してしまったので、そう考えるとしっくりきますね。

そして、妄想でないことが決定的となるのが、ラストシーン。

オフェリアが赤ちゃんを抱えて、誰かと話しているようにヴィダルは目撃します。

しかし、ここで注目すべきは、オフェリアの世界に関わったのが、唯一ヴィダルのみであったという点。

オフェリアが体験したことは、すべてが事実のことであり、ヴィダルにとって、パンの姿を目撃したことは、頭が混乱して拒絶したという解釈も成り立つわけです。

事実であるからこそ、泥だらけになったオフェリアは、明らかに泥以外の体液も付着していましたし、マンドラゴラの根の効果は、カルメンの回復に効果を発揮しています。

これを単なる偶然と処理するには、あまりにも安易過ぎる。

オフェリアは、試練を全うし、最後に現実にしました。

だからこそ、森の中で花が咲いているだと解釈しました。

デル・トロ監督の凄さに圧倒された

『パンズ・ラビリンス』は作品が持つ高い造形美・芸術性とデル・トロ監督の計算された作風が見事に調和していますね。

ファンタジー部分を除いたとしても、登場人物の描き分けが秀逸で、素晴らしい。

その上、悲しい現実を、どうにかしたいと願うオフェリアが見る世界が、融合されて相乗効果となり、「かわいそう」という思いが倍増するという、巧な構成。

気をてらった演出や、複雑な構成ではなく、正統派な作り。

無駄がそぎ落とされ、しかも、エンターテインメント性もふんだん取り入れ、クオリティが高い。

ラストの捉え方によって、賛否両論がある作品であるけど、デル・トロ監督は確信犯と言える。

私としては大変魅了された。

監督の、あるインタビュー記事を読んで、「誰もが現実逃避の手段を持っている」と語っていることから、夢の世界も、思い描く理想も一緒。

それが現実になるか、試練を乗り越えるかは、自分次第。

そのことから、オフェリアとパンのやりとりの世界は現実だったのだと思っています。

後、デル・トロ監督の才能が堪能できる『パシフィック・リム』についての記事も書きましたので、合わせてご覧ください。

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まとめ

最初はダークファンタジーという先入観から鑑賞したけど、見始めるとぐいぐい引き込まれて、あっという間に終わった。

何気なく観たので、かなり動揺しました。

『現実の世界は残酷で自分は何もできない』と悟ったオフェリアの気持ちは胸が痛むほど切ない。

しかし、一つの出会いによって、光が差し、試練を乗り越えるというこの世界観はすごい。

グロテスクな部分だけがどうしても目が奪われがちだけど、本来のファンタジーとはこういうものだと思います。

戦争は、いつの時代においても、庶民や子供を犠牲にするということを忘れてはいけないですね。

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