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映画『Wの悲劇』のあらすじと感想をご紹介します

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ネタバレ含みますのでご注意ください。

女優に憧れる劇団研究生の女の子が、スキャンダルの身代わりになって主役の座を手に入れるストーリーは今観ても面白い。

なかなか芽のでない劇団研究生が女優になっていく過程が見どころですね。

薬師丸ひろ子自身もアイドルから大人の女優へと開花した作品だと言える。

当時の彼女はアイドルの中でも歌唱力があり、若手の女優でも一線を画すほどの存在でした。

古い映画だけど、色あせない邦画のひとつだと思う。

そんな『Wの悲劇』のあらすじと感想をご紹介します。

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あらすじ

予告動画はこちらになります。 ↓ ↓ ↓ ↓

三田静香(薬師丸ひろ子)は、劇団『海』の研究生。

彼女は女優になるべく、人間的な成長が無ければより良い芝居ができないと思い、役者として憧れと尊敬を抱いている五代淳(三田村邦彦)にきっかけを得ようと、自ら積極的に誘う20歳の女性。

劇団では、次回公演作を本格ミステリー『Wの悲劇』に決める。

それに際して、女子大生・和辻摩子役を研究生の中からオーディションで選ぶことが発表される。

もちろん、静香もオーディションに参加するつもりで、芝居の練習に余念がない。

公園で芝居の練習をしているところ、彼女の真摯な姿に、森口昭夫(世良公則)はかつて自分も劇団員であったことから、興味を抱くようになる。

静香は、オーディションを受けるが、摩子役は同期の菊池かおり(高木美保)が射止める。

静香には、セリフが一言だけの女中役とプロンプター(芝居をしている俳優にセリフを教える役)が割り当てられる。

落ち込む静香のところに花束を抱えた昭夫が現れる。昭夫はやけ酒を着き合い、劇団員時代の話を静香に語る。

翌日から演出家・安部(蜷川幸雄)の指導で稽古が始まる。

昭夫は一夜を共にした静香にプロポーズをするが、女優の夢を捨てきれる彼女ではない。

『Wの悲劇』初めての大阪公演は、大成功を収める。

裏方で頑張る静香に対して、労をねぎらう形で、劇団の看板女優・羽鳥翔(三田佳子)は小遣いを渡す。

静香は御礼に、翔の泊まっている部屋を訪ねるが、部屋へ招き入れられる。

そこには、翔のパトロンである堂原(仲谷昇)が死んでいた。死因は心臓麻痺。

翔はスキャンダルで女優生命が終わることを危惧し、静香に身代わりになってほしいと頼む。

堂原とは、40歳近くも年齢が離れているが、生活が苦しかったからと言えば、世間は同情する。

それに、身代わりを引き受けたなら、摩子の役を取り計らうと言われ、躊躇していたが、「舞台に立ちたくないの」という後押しで決心する。

翔の代わりに、パトロンを失った若い劇団研究生のスキャンダルとして、マスコミの矢面に立ち追及を切り抜ける。

翔は芝居の呼吸が合わないと摩子役のかおりを降板させ、約束通り東京公演から摩子役が静かに変わる。

スキャンダルのニュースを聞いて、静香に真相を問い詰めるが、もう研究生であった頃の静香でないことを昭夫は感じた。

東京公演初日、翔の咤激励で舞台に上がった静香は、無我夢中で摩子を演じる。舞台は大歓声の賞賛で成功を収める。

しかし、楽屋口に待っていたのは、報道陣やファンではなかった。

ことの真相を知ったかおりが待ち構えていてすべてを暴露し、包丁を手に取って襲い掛かってきた。

そこへ、割って入った昭夫が静香の身代わりとなる。

回復した昭夫と再会し、静香は女優を続けていくことを昭夫に別れを告げる。

薬師丸ひろ子の演技が神がかっている

薬師丸ひろ子という女優は、40代以上の世代にとって「特別な存在」であったことは間違いないです。

当時の彼女は、TV主演が極端に少なく、スクリーンでしかお目にかかることができなかった。

独特の空気から発する儚い歌声と存在感。

決して演技派タイプの女優さんじゃないと思うんだけど、天性の勘というのかなぁ、本能で演じているタイプ。

『Wの悲劇』では、ホント神がかっている。

オーラがすごい。『セーラー服と機関銃』で少女の弾けるような瑞々しさを切り取ったような映画も良かったけれど、本作は「少女から女になる」一瞬を切り出したかのような映画。

「顔ぶたないで、私女優なんだから!」

この台詞は、映画のCMとして、TVやラジオで流れ、そのインパクトは今でも鮮明に覚えている。

ラスト、世良公則との恋愛に自ら幕を下ろして別れを告げるシーンが秀逸。

笑顔で拍手に応えるかのようにスカートをお姫様のように広げ、カーテンコールの挨拶をする。 実に印象に残るエンディング。

いやぁーもう、薬師丸ひろ子の魅力にむせかえりそう。

改めて、絶頂期の薬師丸ひろ子がここまで凄かったことがわかります。

三田佳子の大女優オーラ全開の演技も凄い

薬師丸ひろ子も凄いが、この映画は、やっぱり三田佳子の演技につきます。

もう、存在感だけで大女優オーラ全開です。

目立ちたがり屋で、自己中心的。

演技でなく、地でやっているかのような錯覚を覚える。

薬師丸ひろ子を説得している時も、いつの間にか女優モードに入ってしまうのが笑えます。

そして、いかにもコテコテのセリフの数々。

「バイトする時間がなかった、そんな時女使いませんでしたか?」

「カーテンコールも芝居のうちよ!」など。

下手な女優が言ったら、白けてしまうけど、こんなベタなセリフを堂々と言える三田佳子はつくづく大女優だなと感じます。

家庭の問題で、不遇時代を送る事になってしまったのは、残念ですね。

二重構造に仕掛けた脚本が秀逸です

夏樹静子の原作小説とは、ストーリーが違います

原作における『避暑地の別荘で起こる、由緒ある名家の連続殺人事件』を劇中劇として、舞台裏の出来事も他人の身代わりとなる二重構造。

まさに秀逸の脚本です。

映画の中の「劇中劇の場面」と「静香の日常」、または「映画の役柄」なのか「薬師丸ひろ子素の自分」なのか、目まぐるしく場面が展開する。

劇中劇と舞台裏の出来事をはさむ構成は、静香と摩子の心の揺らめきを扱い、その怖さが危うく感じさせる手法は観ていて緊張感があります。

まとめ

薬師丸ひろ子と三田佳子が熱演。

この二人は、本当に嫌になるほど、最初から最後まで女を演じています。

でも、共通して切なくなるほど女です。

これだけだと、濃すぎてしまいお腹いっぱいだけど、薬師丸ひろ子を好きになる世良公則が加わることで、程よく調和されて、救われた感じがする。

二人のラブストーリーは、癒しの風の様な存在。

最後のエンディングは、世良公則の引き際がカッコよすぎて、正直、あんなに綺麗に別れられるかなと思ったけど、あれで別れたからこそ、薬師丸ひろ子の涙が引き立つので、上手い演出だなぁと納得しました。

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薬師丸ひろ子主演作品

  •  野性の証明
  •  ねらわれた学園
  •  セーラー服と機関銃
  •  探偵物語
  •  里見八犬伝
  •  メインテーマ
  •  Wの悲劇

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