「好きこそ物の上手なれ」というコトワザがあるとおり、取り組むことに対して好きという感情を持つことは、成長の大きな促進力となります。
外国語学習においても、好き嫌いの問題は重大です。
理解力に影響を及ぼすことは勿論、使わないと言語は忘れます。
また、言語は生き物です。時代や社会とともに変化していくため、学習を継続する必要があります。
ご存じのとおり、好きなことでも継続することは容易ではありません。
嫌いなものなど継続はおろか開始もしませんね。
では、どうすれば英語を好きになるのか、なれるのか?
これについて、誰にでもあてはまる答えはありません。
もしあればとっくに義務教育に取り入れられていることでしょう。
実際にはないので、学校は英語が嫌いな人を生み出し続けております。
こう言ってしまうとそれまでなので、対処案を考えてみることとします。
はじめに述べておきます。
自分の感情であっても、好き嫌いをコントロールするのって、難しいです。
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言語はツール(道具)で脇役、主たる目的意識を持つ
私が英語を好きになった理由は、サッカー選手になって海外で活躍することを夢見ていたので、外国語を話せるようになりたいという意識があったため、授業も注意深く聞き、その結果成績が良くなったからです。
ここで言えることは、この場合、サッカーが主にあって脇役として英語を勉強しようとしているということです。
何か目的があって、そのために英語を必要とするということです。
言語そのものが目的というよりも、言語はツール(道具)であることが多いです。
外国語は、サッカー選手として海外で活躍したい、アメリカでビジネスを、フランスで料理を、イタリアで芸術を学びたい、そんな時に必要になるものです。
逆に言うと、使う必要もない言語を学ぶことは、ただの苦痛です。
給料ももらえないのに労働するみたいなものでしょうか。
目的地もないのに歩き続けるようなものでしょうか。英語が嫌いになるのも理解できます。
また、サッカー選手として海外で活躍することを夢見るからといって必ず英語が好きになるわけではありません。
残念ながら、必要なことイコール好きなことではありませんね。
むしろ逆であることの方が多いのではないでしょうか。
ただ、前向きな目標があれば、やりがいもでてくるものです。
実際に英語を使う場面も想像できたりすると楽しく学べるかもしれません。
楽しいから好きという発想にする
好きな人がいるとしましょう。
その人に対して「自分のことを好きになってくれ」とは頼みませんね。
自分の感情であればもう少しコントロールしやすのではないでしょうか。
自分が楽しいこと、料理、スポーツ、映画、海外ドラマなどに関連付けて英語に触れてみると、「ああ、英語だとこう言うのか」とすんなりと頭に入ってくるものです。
だからといって、これによっていきなりペラペラと話せるようになるわけではありません。
ただ、英語に対する拒否反応を和らげるには効果的だという話です。
この点を理解しておかないと、「自分にはセンスがない」と思って諦めるという安易且つ残念な結論に至ります。
英語が好きだから話せるというわけではない
好きという感情は無理強いできないものです。
言語に限らず、嫌いなものを180度急転換して好きなことにすることは容易ではありません。
ましてや英語を勉強することは、「英語」と「勉強」という二つの苦手な要素が混在したりするものです。
また、英語が好きだからといって話せるわけではありません。
むしろ好きであればあるほど、ストイックになり、嫌になってしまうことさえあります。
まとめ
「英語は話せなくても今まで生きてこれた。
でも話せたら、より海外旅行が楽しめる、外資系企業に転職できる、より多くの友達ができる、洋画の楽しみ方が増える」くらいに考えてみましょう。
そして勉強させられていた英語から一度解放されて、自分なりの英語との向き合い方を見つけましょう。