英会話したいんだけどねー。」とは言いつつも、就職して、最初のうちはひたすら働かされる、暇さえあれば酒飲んで愚痴るか、コンパするか、寝るか。
その過程で出会いがあり、結婚して子供ができる。
少し子供に手がかからなくなってきたので趣味か習い事でもしようかな、経済的にもそれくらいの余裕がある。
そんな年代は30代半ば以降くらいでしょうか。
ここでは40代から始める英会話について紹介します。
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社会人としての自立
40代にもなると、立派な社会人です。
英語はともかくとして、日本語は正しく話せるのでしょう。
形容詞、動詞、副詞、接続詞はもちろん、尊敬語や謙譲語、丁寧語も使いこなせるものとしましょう。
まだ柔軟性な思考が可能
そう考えると、日本語もまだろくにならない子供が英語を学ぶよりも早く成長します。
この点、何歳であっても外国語を始めるのは遅過ぎることはありません。
Never too late. と、言いたいところです。
しかし私は、概して人はある程度の地位や名声を得たり、年齢を重ねると保守的になり、新しいものに取り組むとしても、今までの経験による理解や想像を超えるものに適応しようとしなくなる傾向にあると考えます。
そういう意味で、50代以降だと。。。少し発想に柔軟性が欠けてくると思います。
40代は、まだ「今」を生きいます。
また、人生の中でも経験と活力を兼ね備え、人間として充実した時期と言えるでしょう。
上司への気遣い、同僚との付き合い、部下の扱い、事業の展開、家庭での責任、などの適度な緊張状態にあるとします。
社会人になって20年も経た人間だからこそ語れたり、理解できたりする話もあるでしょう。
例えば、40代の人間は、子供の入試の話や、奨学金の話などについては、英語は達者だが、そのような分野には無知な人よりも話が分かります。
この種の英語の記事があるとして、辞書を使って訳してしまえば、本当に内容を理解できるのは前者の方です。
これらは簡単な話で、母国語以上のレベルの外国語を話せないという原則に基づいています。
大人の英会話表現
例えば、私がappreciateという単語を理解できるようになったのはつい最近のことです。
I really appreciate your devotion to our company.
「あなたの会社への献身を高く評価します。」
devotionも付けてみました。
要するに、「会社のために一生懸命働いてくれてありがとう。」という意味です。
このような英文を理解し、使えるのは40代の人生の厚みがなせることですね。部下を労う機会にとよく用いられる表現ですので、もちろん、これを使える人は、それなりの役職についていることが前提です。
最近まで学生だった人間に「評価するよ。」と言われても説得力どころではないのが一般的な感情ではないでしょうか。
これはどうでしょう?
Take it easy.
「気楽にいこうよ。」
若造に言われてもね、「おまえ、いつも気楽だろ!」と思ってしまいませんか?
40代の先輩に言われたらどうですか?
仕事でも、プライベートでも苦労して乗り越えてきた人に言われると、なんかホッとして肩の力が抜けます。
appropriateという単語を説明する時も、私の生徒に説明しても、「はあ。」という感じになってしまいます。ややもすればgoodと同じ意味に捉えかねません。
「適切な」という意味です。
「適切な」というのは良いとか悪いとか、正しいとか間違っているというだけの判断基準で用いる表現ではありませんね。
例えば、上司がバカげた指示を下してきたとします。
これについては、どう対処するのが良いか、正しいかの世界ではない点を理解できるのが立派な「会社人」ですね。
そんな指示でも一応なんとかその上司の期待値を下げながら引き受けてベストを尽くした振りをして報告するのでしょう。
それが「適切な」だったりするんです.
In that sense, it was quite appropriate that you did not tell him the truth then.
「その意味では、その時キミが本当のことを言わなかったのは賢明だった。」
自然に訳そうとすると「賢明」となってしまいました。
私も40代です。それなりの経験に基づいて「適切な」訳をしているつもりです。
40代とは、責任を持って自分で判断できるということかもしれませんね。