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映画『ア・フュー・グッドメン』のあらすじと感想・組織の論理を問いている

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ネタバレ含みますのでご注意ください。

本作は法廷ものとしてかたちはかえているけど、最後まで諦めないことの大切さと主人公が様々な困難を乗り越えて成長をメインとした王道ストーリー。

トム・クルーズが新米の弁護士を演じ、キューバの米軍基地で起きた殺人事件の真相を追及するため、ジャック・ニコルソン演じる制裁の命令を下したと想定される大佐と、法廷で火花を散らす。

一等兵の死が、軍の規律を守るために実施される『コードR』によるものとなっており、表向きの命令じゃないこともあって尋問の困難さが、トム・クルーズとジャック・ニコルソンの間で繰り広げられるクライマックスは圧倒されます。

本作は、配役も豪華な顔ぶれで、ジャック・ニコルソンの忠誠を誓う腹心にキーファー・サザーランド、トム・クルーズのライバルにあたる検察官にケビン・ベーコン、法務官を演じるデミ・ムーアといった多彩。

後、トム・クルーズの映画には欠かせないラブ・シーンが一切無いことも注目。

そんな『ア・フュー・グッドメン』のあらすじと感想をご紹介します。

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あらすじ

動画はこちらになります。(字幕はありません)

キューバのグアンタナモ米軍基地において、海兵隊員のドーソン上等兵とダウニー一等兵によって、サンティアゴ一等兵は自分の部屋で寝ていたところ、暴行を受け亡くなるという殺人事件が発生。

法務官のジョアン・ギャロウェイ少佐(デミ・ムーア)は、この事件の弁護をやらせてもらいたいと上司に申し立てる。

ジョアンは、今回の事件は「コードR(レッド)」によって、生じたものだと主張する。

この「コードR」とは基地内で使用される隠語で、規律を乱す兵士に対して、暴力的制裁を与えるということを示している。

上司はジョアンの要請を聞き入れず、サンティアゴの事件は、早い段階での解決を望み海軍法務総監部の法務官ダニエル・キャフィ中尉(トム・クルーズ)に弁護をお願いする。

キャフィは新米でしたが司法取引で活躍する法務官で、なんと9か月の間に44件の示談を成功させていた。

キャフィと手助けをするサム中尉(ケヴィン・ポラック)はジョアンと合って話を聞くが、裁判で彼らの無罪を立証することが大事だと考えるジョアンに対し、傷害致死として解決する方が良いと主張するキャフィとは抵抗する。

ドーソンは確かにサンティアゴの部屋に押し入って暴行したことは認めるが、殺害はしてはいないときっぱりと主張した。

だが、軍医の鑑定によると、暴行の際口に押し込んだ布から毒が検出され、サンティアゴは、その毒によって死亡したというものであった。

その上ドーソンらは海兵隊の規律を遵守し、ケンドリック中尉(キーファー・サザーランド)の命令『コードR』を受けての行動だから無実であると訴えていた。

実を言うとサンティアゴは基地に馴染めず、転属を希望していた。

その事実を知ったグアンタナモ基地の最高責任者ジェセップ大佐(ジャック・ニコルソン)は、サンティアゴに向けて『コードR』をケンドリック中尉に命令をします。

マーキンソン中佐(J・T・ウォルシュ)はこの決断に異議を唱えるが、ジェセップの決断には誰一人として歯向かえなかった。

キャフィは、キューバに赴き、ジェセップたちから事件の概要を聞く。

ジェセップはサンティアゴからの転属を承認し、彼は朝一番の便でキューバから去る予定にあった。『コードR』の命令はしていないと断言します。

裁判をやっても勝つ見込みはないとキャフィは考えていたが、ジョーの熱意とドーソンのプライドは失いたくない”という思いを聞き入れ法廷で戦うことを心に決める。

検事のロス大尉(ケヴィン・ベーコン)は、ドーソン上等兵とダウニー一等兵に対して殺人・共謀並び軍規倫理を違反した罪で起訴する。

キャフィたち弁護側は2人の無罪を主張し、裁判が始まる。

検察側はドーソンの、違法で発砲をしていた現場を目にしたといった内容の手紙を書いたことから、口封じを目論んで毒殺したと主張。更に被害者の死因が毒殺であるという証明を示すために軍医を証人として立証します。

弁護側は、基地内では国が禁止している暴力的な制裁が『コードR』と呼ばれ今なお存在していること。

『コードR』の命令が、殺害された日に示されたことを立証しようとするが、決め手が探し出せなかった。

検察側の証人で、ケンドリック中尉から「サンティアゴには手を出すな」という命令があったのにも関わらず、ドーソンは無視してサンティアゴを暴行したと証言します。

それに対して弁護側は、ケンドリック中尉がドーソンのところに来て『コードR』を命令したと主張。

その状況を実証するためには現場にいたマーキンソン中佐の証言が求められたが、彼は行方をくらませていた。

ところが、マーキンソン自らキャフィと接触をはかり、転属願いはジェセップによって却下がなされて、証明書は後になって作成した偽装。

ジェセップはケンドリック中尉に、『コードR』の指示を出したことを伝えます。

決定的な話を聞き裁判に勝てると思ったのもつかの間、なんとマーキンソンは自殺してしまう。

残された手段はただ一つ、証人としてジェセップを法廷に呼び出し、彼の口から「コードR」の指示をだしたと自ら言わせることだった。

しかし、ジェセップを呼んだところで、証言が得ることができない場合キャフィが軍事会議にかけらてしまう。

キャフィは悩んだ末、戦うことを選びます。法廷では、キャフィがジェセップに毅然とした態度で臨み、激しくぶつかり合う。

キャフィはプライドの高いジェセップの性格を利用して、感情を煽り、怒りを露わになったジェセップは、自分が『コードR』の命令を下したと言い放ちます。

これは紛れもなくジェセップが犯罪を指示したと認める発言だった。陪審員の評決は、ドーソンとダウニーは除隊処分となってしまう。

ドーソンは自分の過ちを認め、この判決を受け入れる。sんなドーソンの姿勢にキャフィは「誇りのある人間だ」と讃えます。

理屈の不条理が明らかになっていく構成は見事

上官の命令によって、規律を乱す落ちこぼれの海兵隊が制裁を加えられ、自分でも把握していない持病をもっていたことから、この制裁が原因で死んでしまいます。

それで、制裁を命じられ、ただ言われるがままに手をくだした、下っ端の兵隊2人が殺人の罪で起訴されます。

軍の上層部は、すでに禁止している制裁の習慣がいまだに続いていたことや、ましてやこれが基地のトップの人間からの命令であったことなどがおおやけになるとマズイので、適当な理由をつけ個人的な恨みによる犯行をしちゃったことにしようとします。

本作の中心は、2人の兵隊とその弁護士チーム、対、軍の上層部と国の検察官が法廷でやりあう話。

テーマとしては、軍人にとって重要な規律や権威の正当性にもある程度敬意を払いつつも、最終的には人の権威よりも法の支配を貫き通す作品となっている。

実にストレートに表現していていかにもアメリカ的だと思いました。

軍事法廷という馴染みが薄いテーマだけど引き込まれます

戦争ものの映画と思いきや、ガッツリとした法廷もの。

監督は『スタンド・バイ・ミー』『恋人たちの予感』のロブ・ライナー。

新米弁護士の心の葛藤による成長と法廷における巧みな心理戦がうまく描かれています。

トム・クルーズ演じるキャフィは、弁護士として有名な父を持ち、成績は優秀だが、司法取引が中心となり手間なく稼げる仕事しかしない主義。

仕事よりも趣味の草野球に熱中して、まだ実際に法廷に立った経験がない。

そんな彼のところに、キューバ米軍基地で起こった死亡事故に関する裁判の話が持ち込まれる。

最初、キャフィはいつもどおりに司法取引で解決しようとしたが、『コードR』の存在がわかり、少しずつ事件に没頭していく。

ずっと不利に進行していた裁判だったけど、事件のカギを握るマーキンソン中佐の証言があってから、巻返しの可能性が見えた中マーキンソンが自殺してしまう。

最終手段として、下手をすると自分の将来が消えうせることを覚悟の上で、ジャック・ニコルソン演じる大佐を証人喚問する。

大佐は易々と『コードR』についての事実を認めないが、キャフィは大佐を挑発しながら話しの食い違いを突き、最終的に真実を認めさせて勝訴する。

話の展開としては、チャラい新米弁護士が事件に真剣に取り組むまでが前半。

ようやく勝機が見えるも、カギを握る人物の自殺で、落ち込むけど発奮して、大逆転するという作り。

デミ・ムーアと恋仲になって、ラブシーンでもあるかなと思っていたら意外となく、硬派な作りになっている。

やはり何といっても、本作は物語の大半を占める法廷におけるやり取りがとても興味深い。

特にクライマックスにおける自白させるために誘導し、声を荒げ大声叫ぶジャック・ニコルソンの演技が素晴らしかった。

まとめ

この作品は頭を使いながら鑑賞する映画ですね。

自分で考えて整理することが、とても心地よい。

法廷映画の面白さを教えてくれた作品です。

ハリウッド映画によくある勧善懲悪ものであるのと同時に主人公の成長物語でもある。

本作の論点となる『コードR』とは何か?

そのことを明らかにした最後の法廷シーンは至極面白い。

多少のご都合主義的な展開に目をつぶれば、個人的にトップクラスの爽快感。

初めは余り乗り気ではなかった新米弁護士をトムクルーズが寝食を忘れて事件にのめり込んでいく様を好演している。

海兵隊という閉ざされた社会のみでしか通用しない理屈の不条理が明らかにされる構成は見事です。

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