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未来を予見した映画『復活の日』の感想

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ネタバレ含みますのでご注意ください。

『復活の日』が制作されたのは1980年と今から40年前の作品。

ウイルスの驚異を扱っている部分は先見の明があります。

「コロナウイルス」のニュース映像とリンクしている部分があるので、凄いの一言。

また驚かされるのが、今の日本映画で製作費24億円を投入するなんてことは、まずありえない。

撮影隊はマチュピチュ遺跡でも撮影し、南極ロケは40日間と角川映画が総力を賭けた超大作とあって、スケール感が半端ない。

ついでに潜水艦に至っては、なんと本物をチリ海軍からチャーター。

昭和基地の無線も当然本物というのだから、今の日本の映画には到底マネが出来ないのがわかりますよね。

CGでは表現することが出来ない本物の迫力を見せられた感じがする。

今のCGはどうしても、脳が騙されているといった感じがして好きになれないが、本作はそれが無いからいいですね。

ストーリーに関しても「実際この状況に置かれたらどうする?」と考えさせられるところが多い。

今ハリウッド映画で流行っているアメコミヒーローの世界滅亡ものより、ずっとリアルで深い。

日本がこれだけのSF映画を作ったことに、ビックリです。

もっと、評価を受けても、いい映画だと思う。

そんな『復活の日』のあらすじと感想をご紹介します。

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あらすじ

予告動画はこちらになります。 ↓ ↓ ↓

1983年、東ドイツ陸軍の研究機関からウイルスM-88が盗まれた。

このM-88はマイナス10℃から増殖が起こり、0℃を越えると強力な毒性に発揮させる恐るべき細菌兵器だ。

CIAを装ってM-88を奪い去ったマフィアは飛行機移動中に吹雪で視界が悪いことからアルプスの山腹に激突。

殺人ウイルスM-88が大地にバラまかれてしまう。

春となって雪解けがされるとともにM-88は空中に飛散し世界中に広まり事件が続出。

ソ連や中国では、家畜の変死が起こり、イタリアにおいては、子どもが発症した原因不明の高熱が「イタリア風邪」と名付けられた。

南極昭和基地でも世界中に蔓延するイタリア風邪の情報が届く。

越冬隊員の吉住周三(草刈正雄)は、日本にいる恋人の浅見則子(多岐川裕美)の身を案じていました。

一方、東京においては相次いで命を落としてゆく人々で溢れかえり、混乱を極めていた。

しかし、M-88は氷点下の状況では活動ができないことから、南極の各国基地にいた隊員たちは生き延びることができた。

昭和基地では、家族の死にうな垂れた辰野保男(渡瀬恒彦)は、ブリザードの中をさまよい出て自殺してしまう。

ホワイトハウスでは四六時中閣議が行われ、バークレイ上院議員 (ロバート・ヴォーン)がイタリア風邪を招いた原因は、ガーランド将軍(ヘンリー・シルヴァ)が大統領にも秘密裏に開発させて細菌兵器M-88であるということを問いただすが、M-88は何者かによって東ドイツに渡っていることを知る。

しばらくしてワシントンにおいてもウイルスが蔓延した。

ホワイトハウス内も死者が続出し崩壊。

リチャードソン大統領(グレン・フォード)は南極基地に無線で、みんなで力を合わせて生きる努力を続けてほしいとメッセージを残し息絶える。

そして狂気に転じたガーランド将軍は核ミサイルの安全装置を解除してしまう。

南極基地の生き残った各国の代表たちがアメリカ基地に一堂に会し、話し合うことになる。

昭和基地からは、代表として中西(夏八木勲)と吉住の2人が参加する事となり、移動中の車が故障し、ノルウェー基地に立ちよる。

中に入ると、ただ1人の生存者マリト(オリヴィア・ハッセー)をのぞいて、将来を悲観して隊員全員が自殺をした状況。

会議では、コンウェイ提督(ジョージ・ケネディ)が議長を務め、8名の生存している女性を活かして、人類の数を増やしていくことを決める。

しかし、このような南極による生活にまで危機が近よっていた。

吉住の考えだと、数ヶ月のうちにワシントン近郊に大地震が襲うというのだ。

そうなるとワシントンで稼働をしているの自動防衛システムが作動し、核ミサイルをソ連を狙って発射してしまうとのこと。

攻撃を受けたソ連も、自動的に反応して核ミサイルを全世界に発射されてしまう。

その内の1発がなんと南極のアメリカ基地を標的としているというのだ。

南極に生存している人たちを救うには、地震が起こる前にホワイトハウスに設置している自動防衛システムを停止しないといけない。

吉住は自らワシントンへと向かうことを志願する。

イギリスの原水力潜水艦に乗り込み、やっと完成したワクチンを打ち、、吉住はカーター少(ボー・スヴェンソン)とホワイトハウス地下に潜入。

けれども一足遅く大地震が起き、自動防衛システムはすでにガーランド将軍において解除されていることから核ミサイルは発射されてしまうた。

このようにして人類は2度滅亡となった。

吉住は愛するマリトのもとへ戻るために、歩いてアメリカ大陸を縦断。

南極の人たちは完成したワクチンを打って、南アメリカ大陸南端に避難して、暮らしていた。

そこにやっとの思いでたどり着いた吉住を目にしたマリトによって抱きとめられる。

リアルで怖いストーリー

アメリカ軍が細菌兵器として開発したMM-88。

それが盗まれてしまい、乗っていた飛行機が山に激突して、ウイルスがひろがる。

ウイルスは、人間だけに限らず、動物も同じように、感染してしまう。

今で言うところのバンデミック(感染症)である。

当初はイタリア風邪と伝えられ、世界に広まる。

偶然にも助かったのが、南極にいた人たちと潜水艦の人。

世界の終わりとはこういった人間の愚かな欲望の果てに訪れるかもしれないと考えさせるような『リアルで怖いストーリー』

特に荒廃した東京の情景や病院においての狂騒は想像しただけでも恐ろしく、制作された当時は絵空事ですんだけど、『コロナウィルス』が実際に起こっていることから、本作の先見性は凄い。

また、核戦争という舞台で振り回される人間たちを鋭く描いています。

南極で生き残った人の割合は、男の数が圧倒的に多く、女が少ないということから、子供を産むことが義務づけられる。

子孫繁栄のために彼らが決めた選択は将来の日本で起こりうる最悪のシナリオと捉えることもできる。

日々の生活している私たちは、本当に「人生は素晴らしいものだ」と胸を張って言えるだろうか?

本当に「素晴らしい人生」はどこにあるのか。

一部の支配層によって、人生のシナリオをここまでコケにされていいのかって怒りを覚える。

それゆえに平和であることが大切と考えさせられます。

そのことを、全くイヤミも感じさせず、ぐいぐいと惹きつけて見せるところが素晴らしいの一言。

日本におけるパニック映画の傑作

まだ見ぬウィルスの驚異を扱っている部分は先見の明があり、同じく1980年代であるが故の東西冷戦の恐怖が描かれているけど、これは今の時代からしたら逆に新鮮な感じがする。

権力者がただ私利私欲のために暴走したのではなく、細菌兵器の開発を任されたごく一部の人間によって生じたミスによって全世界を破滅に導いてしまうという救いようのない話。

最近でも原発による不祥事が相次いで起きたばかりだが、一部の人間による愚かな行為がどれだけ周りに影響を与えるか、その最悪の状態を描いたのがこの『復活の日』である。

被爆国である日本が作った映画の中で描かれていう核兵器における考え方の違いや温度差をハリウッド映画と違いを感じますね。

それと同時に、日本人が持つこだわりのある感情を誇らしく思う。

かといって、反戦色が全面に出しているという訳ではなく、それよりも人間の葛藤を見事に表現していて色んな視点から楽しめる。

個人的に衝撃を受けたシーンは、ウイルスに感染していることを正直に申告したことによってソ連の潜水艦が撃沈されたときはショックでしたね。

今の感覚で観ると辛いかも知れない

映画はストレスなく話が進んで昔の邦画によくある、テンポが遅いといったじれったさは感じない。

オープニングでドローンを飛ばして映し出される廃墟となった東京が、震災とダブってしまい、改めて観たところぞーっとした。

多岐川裕美と草刈正雄と交わした会話が、子供の時は意味がよくわからなかった。

妊娠したことによって、南極行きを諦めさせてはいけないと自ら嘘をついて別れたという流れはよく理解出来ました。

渡瀬恒彦の奥さん役の丘みつ子が団地でアルバムを見ながら息を引きとっているところは、死ぬ間際の人は想い出に浸りながら写真を見るのかと思うと、私も当時のアキラと同じくらいの歳だったことから感情移入して、観てしまう。

今となってもトラウマになっている。

そして、多岐川裕美とアキラはボートに乗るわけですが、さすがに、モーターボートで南極に行けるわけはないので、死ぬつもりなんだなということがよくわかるので泣けてきます。

渡瀬恒彦が、無線でトビーがピストルで自殺したことと自分の息子・アキラと混同して、外に出てしまってます。

しばらくして、アメリカ基地に集まった際に白黒の遺影が飾られていたことから、死んでしまったのかと理解した。

ハリボテのようなミサイル基地のシーンなどは今のようにCGがない時代なので、特撮がショボくなるのは当たり前なので、当時の日本映画の限界だと納得すれば特に気にせず鑑賞できる。

生まれた年代によって捉え方が変わるのは、致し方がないと感じる。

まとめ

小学生の頃に観て、ある程度楽しめたが、オッサンになった現在、改めて観てところ、やっぱり面白かった。

確かに今の感覚で観ると、細かいところに粗が目立つけど、細かいことは気にしてはいけない。

ホワイトハウスの地下軍事施設のモニターにタッチチャンネルがついていたり、セスナの模型がダサいのもご愛嬌。

でも、本物の潜水艦を使った日本映画なんて、今の時代考えられますか?

CG全盛の現在では、この『復活の日』に対抗できるリアリティを出すことはまず無理でしょうね。

なにしろ「ザバーッ!!」と海面から潜水艦が浮上してくるんですから、本物の迫力にはかないません。

草刈正雄をはじめ数多くの出演者の演技、カメラ、音楽のどれもが、破格のスケール。

ストーリーもいわゆる「世紀末もの」なんだけど、ここまでリアルに描ききったものは観たことがない。

「世界は二度死んだ」という救いようのない絶望感と悲しみが全編に漂いながらも、力強く生きていくメッセージが投げかけられていて勇気を貰うことが出来た。

【ご注意】『復活の日』は、ショッキングな映像が含まれているため、メンタルが弱い人はトラウマになる恐れがあります。

『復活の日』が観れる動画配信サービス

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