英語

上手なネイティブ講師の活用法とは?

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英語に限らず外国語の習得は、ネイティブの発言を聞き取ること、ネイティブに自分の意思を伝えることから始まります。

外国語の本を読んだり、文を書いたり、外国の文化・慣習に触れたりするのも最終的には、ネイティブを含む外国人との遭遇の一断面に相当します。

さて、私たち日本人の場合は、まず英語が問題になりますが、英語圏のネイティブ講師との遭遇を上手に活用できれば、英会話だけでなく英語力全般のレベル・アップにつながります。

そこで、どのような活用がベストなのか、ニーズと併せて検討したいと思います。

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ネイティブ講師活用の具体的方法

英語力アップを目的として、本章では、日本国内にいながらネイティブを活用して英語力アップを図ることを検討します。

英語力アップというと、一般的に「英会話力」のアップを想定する人が多いと思います。

しかし、英語の本や文献を読み、自ら文章を書き、ウェブサイトで発信する人も増えています。

こうした「読み書き」でもネイティブ講師を活用できます。

英会話力アップに活用

英会話力のアップには、文法・語彙・用法の知識を会話の中で、いかに使いこなすかが勝負になります。

そのために、ネイティブ講師の活用が考えられます。

大別して、2つの方法があります。1つは、住居地の近傍に適当な英会話教室が存在しないケースです。

この場合、地元の有力者や学校の先生などのルートを使って、個人的に指導してもらえるネイティブ講師を探す必要があります。

最近は、全国いたるところに英語圏のネイティブがいます。

彼らの滞在目的は、観光であったり、留学であったり、企業の駐在員だったりします。

彼らは、プロの英語の先生ではないので、その分、安い報酬で済む可能性があります。

3か月程度の期間限定で、会話中心の指導をお願いするのが賢明でしょう。

後述するように、英語のネイティブは、一般に英語以外の外国語を知りませんし、英語自体の文法やその指導法に関しても素人です。

したがって、文法的な質問には答えられないでしょう。多くを期待してはいけません。

上記したようなネイティブの素人講師が見つからない場合は、Skypeなどを利用して、例えばフィリピンの英語の先生から定期的に英会話のレッスンを受ける方法があります。

現在は、小中学生相手の指導が多いようですが、成人向けの指導も今後普及していくと考えられます。

メリットは、自宅にいながら、指定時間にPCの前に座って、カメラ映像で英語の先生の顔を見ながら、会話ができる点です。

この方法は、1対1の会話レッスンのため、ある程度までの進歩は早いですが、複数生徒がいる英会話教室で受けるようなダイナミックな刺激はありません。

もう1つのアプローチは、比較的近くに英会話教室があり、費用的にも問題がない場合です。

この場合は、講師の顔ぶれをホームページで調べた上で、尋ねて行って教室の雰囲気が自分に合っているか、チェックしてから申し込むことです。

チェックすべきポイントは、次の通りです。

  • 英文法の指導を日本人講師から受けられるか?(外国語による英文法指導は、初心者には理解が困難で、お勧めできません。)
  • ネイティブ講師の国籍はどこか?(できるだけなまりのない英語の発音を学びたい。)
  • 1クラスの生徒の人数は、最少・最大何人か?(最大5人程度が望ましい。)
  • 初期費用が過大ではないか?(途中で止めた場合、損害が大きい。)
  • 止むを得ず、欠席する場合、授業の振替が可能か?
  • 教室にエアコン、PC、ホワイト・ボードなどの設備を備えているか?
  • 地震・火災などの非常時の備え、避難路は確保されているか?

一般に、英会話教室の授業は、週に1~2回で、1回は1~1.5時間程度です。しかし、この授業時間だけでは、英会話に慣れ親しむには不十分です。

そこで、教室の授業の予習・復習に加えて、ウェブサイトでのヒアリングのトレーニングを勧めます。

例えば、YouTubeには、膨大な数の英会話「教室」が無料で開設されています。そのすべてが本当に有効かは、試していないので何とも言えませんが、ネイティブの発音やイントネーションを聞き慣れる目的で利用できます。

ネイティブ講師の弱点

一般に、英語圏の国民は、アメリカ人もイギリス人も、英語以外の外国語能力が低いです。

先進国はどこでも、中学・高校で、外国語教育を行っていますが、英語国民は、外国語を学ぶことに熱心でなく、したがって他国語を話したり、読んだりできません。

この原因は、英語のみで、外国人とのコミュニケーションが可能という思い込みと、英語以外の言語はすべて英語より難しく、理解するのが困難だからと考えられます。

もちろん、日本文化を学ぶため、または日本で稼ぐために来日し、日本語を習得したアメリカ人やイギリス人もいますが、彼らは例外的です。

さらに、英語圏の国民は、一般に、英文法に弱いです。

これは、外国語と母国語(英語)の文法的違いをきちんと認識することを怠って、成長してしまったためと考えられます。

彼らは、生まれた時から英語に囲まれて生活してきたため、英文法を知らなくても、何ら不自由を感じていないのです。

多くの日本人が、日本語の文法に疎く、指導などとてもできないのと同じです。

要するに、文法は外国人のための「言語ルール」であって、母国語の人々のためには不要なのです。

英語以外の外国語をきちんと学んだ経験のないネイティブ講師は、英文法を良く知らないですし、英語の学び方を指導する能力はないと言えます。

さらに、英語での英文法の説明は、文法用語が多用されるためわかり難いですから、日本人の先生から日本語で学ぶ方が良いです。

あるいは、英語で書かれた英文法書をコツコツ勉強すべきです。

まとめ

英語のネイティブ講師の活用法としては、まず、英会話教室へ行くか、ウェブサイトで勉強するか、教室の場合は、読み書きの指導も受けられる可能性があること、また、ウェブサイト学習も併用した方が良いことなどを記載しました。

要は、受講者の環境、講師の指導力・文法力などに、個人差が大きいため、一概に、こうするのが良い、と断定できないですが、ネイティブ講師を活用するためには、それなりの英語の基礎力を付けた上で取り組む方が効果的ということは確かです。

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